No.19 質の高い保育・教育をめざして「第59回佐賀県保育事業研究大会」【令和元年6月2日】
更新日:2020年3月 5日
令和元年6月2日、武雄市文化会館において「第59回佐賀県保育事業研究大会」(佐賀県保育会主催/小城市保育会・西部保育会主管)が、県内保育所(園)・認定こども園の職員、保護者ならびに関係機関団体の職員約900名の参加のもと、盛大に開催されました。
大会の冒頭に、下記の児童憲章と倫理綱領を参加者のみなさんで朗読して、始まりました。
児童憲章(昭和26年5月5日宣言)
われらは、日本国憲法の精神にしたがい、児童に対する正しい観念を確立し、すべての児童の幸福をはかるために、この憲章を定める。
- 児童は、人として尊ばれる。
- 児童は、社会の一員として重んぜられる。
- 児童は、よい環境のなかで育てられる。
全国保育士会倫理綱領(平成15年2月26日採択)
すべての子どもは、豊かな愛情のなかで心身ともに健やかに育てられ、自ら伸びていく無限の可能性を持っています。私たちは、子どもが現在(いま)を幸せに生活し、未来(あす)を生きる力を育てる保育の仕事に誇りと責任をもって、自らの人間性と専門性の向上に努め、一人ひとりの子どもを心から尊重し、次のことを行います。
- 私たちは、子どもの育ちを支えます。
- 私たちは、保護者の子育てを支えます。
- 私たちは、子どもと子育てにやさしい社会をつくります。(以下省略)
私は、児童憲章、倫理綱領を聞きながら、読みながら、私たち大人が、改めて原点立ち返り、子どもは地域の宝であることを確認し、よい環境づくりに力を注ぎたいと思いました。
この研究大会の趣旨から引用させていただくと、現在、国では、幼児教育・保育の無償化等、新しい仕組みづくりにむけた議論や、保育士等の「質的拡充」と「質の向上」として、「保育士等の処遇改善」の新たな制度運用も進められています。
また、「保育所保育指針」「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」「幼稚園教育要領」の改訂により、乳幼児期からの「質の高い保育・教育」が必要という認識がこれまで以上に高まり、その担い手である保育現場の職員が専門性への理解を深め、さまざまな見識を広げ、「質の高い保育・教育」の実践が求められています。
こうした情勢をふまえて、主催者である佐賀県保育会のみなさんが「全ての人が子どもと子育てに関わりを持つ社会の実現を目指して」という大会主題を掲げられて、多様な※テーマで研究協議を深め、学び合うことを目的に研究大会を開催されています。
※今回の分科会のテーマ
- 「食を営む力」の基礎を培う食育の推進
- 「保育の社会化にむけて"保育の営みをいかに社会に発信するか"」
- 「公立保育所・公立認定こども園等の使命と地域社会での役割」
終わりになりますが、この研究大会を通して、県内各地区の保育会の関係者のみなさん同士が課題を共有しながら、その解決のためにご尽力されていること、そして、何よりも子どもたちの保育・教育の実践、それぞれの園で日々の実践につなげられていることに、改めて、深く感謝申し上げるとともに、佐賀県保育会および各園が今後も益々発展されていくことを切にお祈りしています。
また、今回の研究大会のお世話をしていただい小城市保育会・西部保育会の関係者のみなさんに心より深くお礼申し上げます。ありがとうございました。
令和元年6月2日
小城市教育長 大野 敬一郎
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