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小城市の文化財(登録有形文化財)

更新日:2019年11月 7日

国登録有形文化財

村岡総本舗羊羹資料館(むらおかそうほんぽようかんしりょうかん)

村岡総本舗羊羹資料館の外観 登録年月日 平成9年(1997年)6月12日
所在地

小城市小城町861番地

(村岡総本舗小城本店・村岡総本舗羊羹資料館)

※22世紀に残す佐賀県遺産:平成17年(2005年)11月18日認定

小城市小城町は羊羹の町として知られています。羊羹の製造は明治5年(1872年)頃に始まり、陸軍に納入されて全国に広まりました。


村岡総本舗は小城羊羹の老舗のひとつです。当館は昭和16年(1941年)に砂糖貯蔵庫として建てられ、昭和59年(1984年)の改装によって資料館となりました。躯体は木造で、寄棟の屋根、和小屋の小屋組とも完全な和風建築ですが、ファサードは煉瓦とタイルによる洋風の意匠となっていて、その特徴的な外観で広く親しまれています。


現在は、1階で羊羹製造のビデオを紹介し、2階で羊羹づくりの道具や小城羊羹の歴史を紹介するパネルが展示されています。また、隣接する村岡総本舗小城本店も、22世紀に残す佐賀県遺産に認定されています。

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日本福音ルーテル小城教会(にほんふくいんるーてるおぎきょうかい)

日本福音ルーテル小城教会の外観 登録年月日 平成10年(1998年)12月11日
所在地 小城市小城町170番地2(小城幼稚園)
※22世紀に残す佐賀県遺産:平成17年(2005年)11月18日認定

昭和13年(1938年)建築の切妻屋根の小さな木造教会堂で、東面にホールおよび祭司館が雁行型状に接続して一体的に構成されます。切妻造の教会堂は、背面の妻壁に祭室部が円形状に張出す独特の外観をしていて、親しまれています。祭壇は伝統的北欧ルター派の本格的なもので、地下には納骨堂があります。設計は当時の牧師ら教会関係者と伝えられています。施工は福岡市の辻組です。

 

現在も毎週礼拝が行われており、クリスマスには教会周囲や街路をろうそくで灯し、クリスマスコンサートが行なわれるなど市民に開放されています。

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牛津赤れんが館(うしづあかれんがかん)

牛津赤れんが館の外観 登録年月日 平成12年(2000年)9月26日
所在地

小城市牛津町牛津586番地(グーグルマップを開く)

[アクセス方法]

※22世紀に残す佐賀県遺産:平成17年(2005年)11月18日認定

赤れんが館はれんが造りの2階建ての構造で、桁行20.3メートル、梁行8.5メートル、面積はあわせて約170平方メートルです。牛津町は長崎街道の宿場町として古くから栄え、明治時代から昭和初期にかけては、「牛津、津でもち、駅でもち、町の栄えは店でもつ」と謳われるほど商人の町として活況を呈していました。

 

赤れんが館はこの牛津町の代表的な商家で、玉屋デパートの前身である田中丸商店の倉庫として建てられたものです。築造時期は明らかではありませんが、専門家の調査によると明治時代中期から後期にかけての建築と考えられます。れんがの積み方は、れんがの段ごとに小口面と長手面が交互に現れる「オランダ積み」、花崗岩と煉瓦を混ぜて意匠を施した妻側の空気孔、軽く湾曲した「むくり屋根」と呼ばれる屋根構造が特徴的です。

 

現在は、文化課が管理を行い、展示やコンサート、サークルなどに貸し出しています。

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深川家住宅(ふかがわけじゅうたく)

深川家住宅の外観 登録年月日 平成13年(2001年)4月24日
所在地 小城市小城町877番地(深川家)
※22世紀に残す佐賀県遺産:平成17年(2005年)11月18日認定

主屋は、江戸末期建築です。旧小城城下と鎮守である須賀神社を結ぶ参道沿いにほぼ西面して建ちます。間口6間規模、正面を入母屋造、背面を切妻造とした妻入の町家で、北側をカミテとして帳場・仏間・座敷を配します。改造は見られるものの、造り酒屋の店舗の様相を今に伝えていることで貴重です。


土蔵は、主屋の東方に位置する東西棟で切妻作り・桟瓦葺の2階建て土蔵です。桁行5間、梁行2間半規模で、住居に供したため改造は受けていますが、もと平屋建で、内部を大きく2室に分け、西面と南面に戸前を設けています。造り酒屋施設の欠くことのできない構成要素の一つです。

 

現在は、深川家「揚羽蝶」として、ブックカフェや展示スペース(蔵ギャラリー)などで活用されています。

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牛津町会館(うしづちょうかいかん)

牛津町会館の外観 登録年月日 平成13年(2001年)8月28日
所在地 小城市牛津町牛津586番地(グーグルマップを開く)

[アクセス方法]

※22世紀に残す佐賀県遺産:平成17年(2005年)11月18日認定

牛津町会館は、九州の財界人として著名で「玉屋デパート」の創始者である田中丸善蔵の邸宅として建築されたものです。建築時期は明らかではありませんが、明治末期の頃と考えられます。内部を繊細な数奇屋風の意匠にまとめた木造建築で、建築面積は約410平方メートルです。大きく南棟、北棟に別れそれを畳廊下でつないでいます。また、南棟の広間の脇には茶室を設けています。


庭園は当時茶人として著名で、国の名勝として有名な「九年庵」(神埼市)の庭園を手掛けた誓行寺(福岡県久留米市)の阿(ほとり)和尚の作で、松と槙の木を配した庭園であったと伝えられています。残念ながら当時の庭園は太平洋戦争時の爆撃によって破壊され、今はその姿を見ることはできません。わずかに阿和尚の茶道具とみられる石灯籠などに当時の名残を偲ぶことができます。

 

現在は、文化課が管理を行い、集会やサークルなどで貸し出しています。

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小柳酒造(こやなぎしゅぞう)

小柳酒造の外観 登録年月日 平成14年(2002年)2月14日
所在地 小城市小城町903番地(小柳酒造)
※22世紀に残す佐賀県遺産:平成17年(2005年)11月18日認定

小柳酒造は、文化年間(1804年〜1817年)の創業とされ、明治から昭和にかけての酒造工程の一連の建物群が現存しています。主屋は江戸後期の建築で、県道に東面して建っています。当地方に見られる切妻造、妻入の塗屋造町家で、主体部は桁行8間、梁間4間半とし、南面に1面半幅の下屋を設け、北に8畳座敷を角屋状に張り出しています。近年の道路拡幅により正面の下屋を失っていますが、小柳酒造の顔となる建物です。


主屋のほか、離れ・検査室・昭和西蔵・昭和東蔵・釜場・西貯水槽・煙突・東貯水槽・ポンプ小屋・ビン詰場・麹室・ムロマエ・酒母室の計14件の建造物が登録有形文化財となっています。

 

現在は、主屋は店舗となっているほか、昭和西蔵は展覧会や講演会、コンサートなどで活用されています。

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天山酒造(てんざんしゅぞう)

天山酒造の外観 登録年月日 平成15年(2003年)7月1日
所在地 小城市小城町岩蔵1520番地(天山酒造)
※22世紀に残す佐賀県遺産:平成17年(2005年)11月18日認定

天山酒造は、天山山系に源を発する祇園川の名水を利用して、文久元年(1861年)頃から、水車で製米・製粉および製麺業を始め、その後明治8年(1875年)に酒造業を創業しました。現在もこの地で酒造りを営んでいます。


明治蔵および大正蔵は、明治初期および大正初期に増築され桁行8間、梁間3間、三重梁構造で、明治蔵の北および東に大正蔵がU字状に増築され、全体として桁行30間、梁行12間の大規模酒蔵となります。腰を縦板張、上部白漆喰塗壁に水切り瓦付の窓を2段に配置し、妻を半寄棟に納めるなど特徴ある北面をつくっています。


昭和蔵は、昭和初期に大正蔵の東側に平行して建てられました。桁行30間、梁間7間規模で、南妻面に桁行7間、梁間4間の麹室が取り付いています。北から桁行12間分は多久からの移設ですが、外観上は大正蔵と同様に両妻を半寄棟形とし、腰縦板張、2段窓の長大な桁行面を東側道路沿いに見せています。このほか、旧精米所立型水車および水路も登録有形文化財となっています。

 

現在も、酒蔵として使用されています。また、昭和蔵の一角ではコンサートなどで活用されています。

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JR唐津線小城駅本屋(JRからつせんおぎえきほんや)

改修後の小城駅の外観 登録年月日 平成28年(2016年)2月25日
所在地 小城市三日月町久米2076番地1
※22世紀に残す佐賀県遺産:平成27年(2015年)12月7日認定

唐津線の建設は、唐津炭田の開発に伴う唐津港までの石炭輸送が大きな要因をでした。唐津線の全線開通が明治36(1903)年12月14日で小城駅もこの時に開業しており、小城駅もこの時期に開業しました。

 

駅舎はホーム北側の市街地に向かって建ち、木造真壁造り平屋建てで、屋根は寄棟造り、桟瓦葺きとなっています。

駅舎には大正6(1917)年3月27日の財産票が付いていますが、明治45(1912)年1月の版(スタンプ)のある小城駅庭園落成記念の写真帳に現在の駅舎とほぼ変わらない建物が写っていることから、それ以前にこの駅舎が建てられたと考えられます。

 

現在も駅舎として利用されており、小京都小城の玄関口として建築当時の風景を今に伝えています。

なお本屋とは、主な建物のことを指します。

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問い合わせ

小城市教育委員会 文化課/梧竹記念館/歴史資料館
〒845-0001 佐賀県小城市小城町158番地4(桜城館内)
電話番号:0952-73-8809/0952-71-1132(平日、土曜日、日曜日 8時30分から17時15分まで) ファックス番号:0952-71-1145
メール:bunka@city.ogi.lg.jp
 

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