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排水ポンプの運転調整の必要性・調整方針

更新日:2020年3月 4日

排水ポンプとは?

佐賀のように平野が続く低い土地では、雨水を河川に自然排水できません。雨水による民家や農作物の被害を最小限におさえるため、雨水を河川に流し出すのが排水ポンプの役割です。

六角川・牛津川には計画の水準に達した高さの堤防がありますが、川の底には土や泥がたまっています。そのため、排水ポンプを稼動させ続けると水位が上昇し、堤防を安全に作る基準である計画高水位(H.W.L)を超え、破堤に至り大きな浸水被害が発生する恐れがあります。

その被害を回避するために、排水ポンプの運転を止めることを排水ポンプの運転調整といいます。
※H.W.Lとは、ハイウォー ターレベルの頭文字をとったものです。川の堤防工事などの基準で、その堤防が耐えられる最高の水位をいいます。

排水ポンプの運転調整の必要性

平成2年7月、六角川流域で死者・行方不明者1名、家屋損壊47戸、浸水家屋約8,700戸(床上・床下)の大水害がおこりました。

当時、市では、市内全ての排水機場のポンプを稼動させ、浸水被害の軽減のために排水運転を行いましたが、晴気川の水位が上昇し、計画高水位を超え、破堤に至り大きな浸水被害が発生する状況となりました。

また、平成12年9月の東海豪雨では名古屋市で大規模な浸水被害が発生しました。この時、排水ポンプの運転調整が行われなかったことが、河川の破堤等水災被害の拡大をもたらす要因となったと指摘されています。

このようなことから、排水機場が数多く設置されている六角川、牛津川でも早急な運転調整のルール作りが進められました。

 

六角川ポンプの運転調整のお知らせ

平成19年7月7日の出水では、六角川支川武雄川(高橋排水機場付近)の水位が計画高水位まで7センチと迫り、非常に危険な状況となりましたが、幸いポンプの運転調整(停止)を行うまでには至りませんでした。 しかし、平成21年7月24日~26日、梅雨前線の活発化により県内各地で大雨となり、武雄河川事務所の小城雨量観測所では、この間に452ミリもの降雨を記録するなど、六角川流域などで豪雨となりました。

そのため、国土交通省武雄河川事務所では六角川ポンプ運転調整方針(下記記載)に基づき、平成21年7月26日午前11時40分に牛津川川越排水機場(芦刈町)より上流のすべての排水機場のポンプの運転停止を決め、本市にポンプ停止命令が出されました。この指示により各排水機場ポンプの停止措置を1時間程度行いました。

平成30年7月6日18時にも同様にして、川越排水機場(芦刈町)より上流の排水機場についてポンプ運転停止命令が出され、50分間の運転停止措置を行いました。

結果として一部内水被害はありましたが、牛津川堤防の決壊や越水等は免れたと思われます。

 

六角川ポンプ運転調整方針

六角川ポンプ運転調整について

【ポンプ運転を停止する条件】
(1)各排水機場地点で六角川・牛津川の河川の水位(外水位)がH.W.Lを越えた場合
(2)各排水機場の下流地点において、六角川・牛津川の河川の水位(内水位)がH.W.Lに達した場合
(3)各排水機場の下流地点において、堤防の決壊、越水、漏水等重大な災害が発生するおそれがある場合

【ポンプ運転を再開する条件】
(4)雨域や潮位の影響から、増水のおそれがないと思われるとき

 

六角川ポンプ運転調整方針2009年【PDF:988KB】

内水排水機場位置図

 

問い合わせ

小城市役所 建設課 (東館1階)
〒845-8511 佐賀県小城市三日月町長神田2312番地2
電話番号:0952-37-6120 ファックス番号:0952-37-6165
メール:kensetsu@city.ogi.lg.jp

 国土交通省 武雄河川事務所 管理課 
 電話番号:0954-23-7934

 

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