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No.23「2021年この半年を振り返る」~定例教育委員会教育長報告より~【令和3年7月12日】

更新日:2021年7月12日

 小城市教育委員会では、毎月第4木曜日(特別な事由がある場合は、変更もあります)に定例会を開催しています。その会議の冒頭に教育長報告がありますが、その際に、私の所感も含めて、その月の事業や状況を報告しています。
 この定例会は市民のみなさんにも公開していますので、ぜひ、一度来庁して傍聴していただき、教育委員会の様子等を知っていただきたいと思います。

6名の教育委員とともに
~6人の教育委員とともに~
(左より永野委員・梶原委員・白木原委員・荒牧委員・大野教育長・吉田委員・飯盛委員)

 昨年に引き続き、2021年、令和3年がスタートして半年がたった今、これまでを振り返るとともに、改めて、私自身、心新たにして取り組んでいきたいと思っていますので、この半年6回の報告書の一部、私の所感をご紹介させていただきます。

*1月(2021年1月28日)教育長報告より*

 2021年、令和3年、希望の新しい年がスタートして、一か月が過ぎようとしています。昨年は、新型コロナウィルス感染症を常に念頭に入れながら、またその感染対策を考えながら、さまざまな事業を展開してきました。しかし、年末から年始にかけ、新年を迎えても全国的に感染が拡大しており、11都府県に緊急事態宣言が発令されるなど、未だに、その状況は続いており厳しさは変わりありません。しかし、今年も、下を向かず、昨年の経験を生かすとともに慣れることなく更に多くの知恵を出し合い、工夫しながら「新しい生活様式」の中から、「新しい教育・文化」を創造していかねばならないと思います。
 改めて、小城市教育委員会が目指す「城創伝心…人づくり」のために、「今できること」を確認しながら、全職員チーム一丸なって、まずは一つ一つの事業について、市民の皆様に理解と協力を得ながら進める必要があると思います。多くの課題を抱えており、その解決には難しいことも多くありますが、まずは私自身が子どもたちや市民の皆様の笑顔や生き生きとした教育活動をイメージしながら、誠意をもって取り組んでいきたいと思います。

天山 有明海
小城市のシンボル「天山」と「有明海」

*2月(2021年2月25日)教育長報告より*

 令和3年を迎えて間もなく約2カ月が過ぎようとしており、令和2年度もいよいよ残り1カ月、まとめの時であり、そして新年度につなぐ時期でもあります。
 新型コロナウィルス感染症については、2月に入り全国の陽性者数については、少し下降気味にはなりましたが、1月に11都府県に発令された緊急事態宣言も1県が解除されただけで、引き続き、その状況の厳しさは継続しております。しかし、ワクチン接種も医療従事者より一部始まり、今後計画的に多くの人々に接種が進み、その効果を期待するところです。
 また、13日午後11時過ぎに、福島県や宮城県で震度6強を観測する地震がありました。この地震は、2011年3月に起きた東日本大震災の余震とみられ、あれから10年が経過しようとしています。特に、この1年間は、感染症の猛威とこのような自然災害、命や健康を脅かす環境の中で不安な日々の生活が続いています。そして、残念なことに、この不安な生活の中での差別や偏見、誹謗中傷などの人権問題も大きくクローズアップされています。このような時だからこそ、「教育」における人づくり、特にさまざまな人に対して応援や励ましの行動ができる心づくりに、改めて日常の教育活動において根気強く取り組む必要があると強く認識しています。
 暗いニュースが多い中ですが、小城市では明るいニュースもありました。先日の郡市対抗県内一周駅伝での小城市チーム優勝、9連覇と、県内各チームの選手の力走は、多くの小城市民にとって、元気をもらい、明日への活力となる明るい話題になりました。

第61回郡市対抗県内一周駅伝大会
第61回郡市対抗県内一周駅伝大会

*3月(2021年3月25日)教育長報告より*

 すっかり春の陽気となり過ごしやすい気候となりました。人の別れと出会いの節目の時を迎えて、『希望の春』でもあります。昨年の3月「全国一斉の学校休校」から、一年が経過しました。この一年間は、常に新型コロナウィルス感染症の脅威を感じながらも、命や健康を守る新しい生活様式をとりながら、さまざまな葛藤の中、多くの社会活動が展開されてきています。
 教育に関しても、その活動や取り組みの対応については、人々の協力のもと、発想の転換、知恵の結集、創意工夫を駆使しながら対応しています。今年の卒園式、卒業式は、規模は縮小されたものの、子ともたちの成長した姿をしっかりと確認できた式典が無事に挙行されました。また、今年度の修了式も無事に終了し、多くの関係者のみなさんのご支援とご協力に、心より深く感謝しています。教育委員会としての課題も多くありますが、第1回市議会定例会も先日終了し、依然としてコロナ禍の中ではありますが、令和3年度スタートを迎えるばかりになりました。多くの人の力を結集し、この難局を必ず乗り越えることができると信じて、『希望の春』この時に改めて、私自身心新たにして、新しい年度も取り組んでいきたいと思います。

第12回小城街道ひなまつり 卒業式(小城中学校)
第12回小城街道ひなまつり     卒業式(小城中学校)

*4月(2021年4月22日)教育長報告より*

 新年度に入り、教育委員会も新体制でスタートして、3週間が経過しました。
 4月1日は、新規採用職員の服務の宣誓を聞きながら、改めて初心に戻り、「公務員」として、「全体の奉仕者」として、子どもたちや市民のみなさんのためにどのような仕事をするのか、人づくりにどう取り組むか、心新たにする機会となりました。
 「教育委員会の仕事」…小さな子どもから高齢者のみなさんまで、本当に多くの子どもたちや市民のみなさんと直接、身近に接しながらの仕事になります。本当に、大変な仕事ですが、人を育てるばかりでなく、自分自身も共に育つ、という意識を持ち、こうして節目節目で、自らを振り返り、志を強くしていくことが大切であると思います。
 この一年間は、コロナ禍の中では多くの事業について、どうやったら実施できるのか、発想を変え、知恵を絞り、工夫しながら、多くのことを学習してきました。これからも、この厳しい環境は続き、まだまだ葛藤の連続となりますが、教育委員会は、風通しの良い職場、課題解決のためにチーム一丸となって支え合い高め合う組織でありたいと思います。私自身も、「出会い」人と人との関わり合いを大切にして、「当事者意識・自分のこと」として考え、教育委員会事務局の職員とともに、子どもたち、保護者、地域から信頼される仕事を行いたいと思います。

『城創伝心』小城市教育の基本方針

『城創伝心』小城市教育の基本方針
小城の歴史と伝統を受け継ぎ、文化を創造する豊かな
心を育み 後世へ伝える 人づくり

*5月(2021年5月27日)教育長報告より

 新しい時代、令和がスタートして、丸二年が過ぎて3年目を迎えました。今年は、5月15日に九州北部地方も梅雨入りし、鬱陶しい季節となり、大雨等の心配も増えました。
 新型コロナウィルス感染症の第4波も、引き続き全国的に感染拡大がみられ、4/25から発出された緊急事態宣言の自治体も現在では10都道府県となり、今もなお新型コロナウィルス感染症に対しての不安な状況は続いています。県内においても、感染しやすい変異株の広がりがみられて、医療もひっ迫している状況下にあります。
 しかしこのような中でも、教育・保育の現場では、その活動を止めることなく、感染対策をしっかり講じており、教育・保育に携わるみなさんの活動に、大変ありがたく思います。これまでの経験をもとに、できる限りの教育的な活動を継続、実施することによって、新たなステージへ目標掲げて進んでいく力を与えるものと期待をしています。この難局を乗り越えることで子どもたちの健やかな成長につながることができると信じ、あらゆる教育・保育の場面で今後の厳しい社会を「生きぬく力」を育むことができればと改めて思います。

体育大会(芦刈観瀾校) 体育大会(小城中学校)
体育大会(芦刈観瀾校)      体育大会(小城中学校)
創造~一人一人が輝いた思い出を~

*6月(2021年6月24日)教育長報告より*

 今年度、5月末から6月当初まで開催された県高校総体は、競技種目により無観客、観客制限、エリア外観覧などの感染防止対策を取りながら、高校生がそれぞれの思いを胸に競技に臨む姿を見ることができました。昨年に引き続き、多くの関係者の配慮により生配信なども行われて、昨年より一歩進んだ大会になりました。今後、7月に開催される中体連においても、中学生にとって日ごろの練習の成果を発揮する場として思い出に残る大会が無事に開催されることを願っています。
 また、6月13日は、「小城市教育の日」でした。例年は、「フリー参観デー」として~多くの地域のみなさん方にも自由に学校へ足を運んでもらう日~昨年は中止しましたが、今年は、授業日として、各学校において工夫して保護者だけの参観日としての開催になりました。子どもたちの学校での様子を少なくとも多くの保護者のみなさんに参観してもらえたことは、とてもよかったと思います。
 一学期も後半に入り、昨年度の経験・学習のもとに教育活動の展開はされているものの、やはり感染予防対策を取りながら、行動が制限されること、学び合いや人と人との触れ合いが思うようにできず、子どもたちも、先生方もストレスが溜まり、疲れも出てくる時期でもあります。そのような環境で人間関係にも変化して、いじめやけんかが起きたり、それがきっかけで笑顔が消えたり、学校へ足が向かなくなったりすることもあります。または、目に見える変化がなくSOSの見極めが難しく悩みを打ち明けられない子どもたちがいることも常に念頭に入れなければなりません。だからこそ、学校と家庭がしっかり連携し、子どものSOSを見逃さない気配り、目配り、心配りができる体制を構築しなければならないと改めて思います。
 これからは、コロナ対策の上に、台風・大雨・地震等における自然災害への備えなどの危機対応、そして教育施設内や通学路の安全点検や安全教育などを通して、「命を守る教育」の推進にも力点を置かなければならないと思います。

小城市教育の日 ふれあい芸能まつり
小城市教育の日              ふれあい芸能まつり

令和3年7月12日

小城市教育長 大野敬一郎

問い合わせ

小城市教育委員会 教育総務課 (東館2階)
〒845-8511 佐賀県小城市三日月町長神田2312番地2
電話番号:0952-37-6130 ファックス番号:0952-37-6167
メール:kyouikusoumu@city.ogi.lg.jp
 

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