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No.27「2023年、令和5年の上半期を振り返る」~定例教育委員会教育長報告より~【令和5年7月27日】

更新日:2023年7月28日

小城市教育委員会では、毎月第4木曜日(特別な事由がある場合は、変更もあります)に定例会を開催しています。その会議の冒頭に教育長報告がありますが、その際に、私の所感も含めて、その月の事業や状況を報告しています。
この定例会は市民のみなさんにも公開しておりますので、ぜひ一度ご来庁して傍聴していただき、委員会の様子等を知っていただきたいと思います。
 
2023年、令和5年の上半期を振り返るとともに、改めて私自身、心新たにして取り組んでいきたいと思っておりますので、この半年6回の報告書の一部、私の所感をご紹介させていただきます。
 

*1月(2023.1.26)教育長報告より*

2023年、令和5年、この1年に「飛躍」、「希望」といった願いを込めて新年がスタートして、1か月が過ぎようとしています。新型コロナウイルス感染症の中での生活も、丸3年が過ぎようとしています。この間、コロナ禍の中でも教育・保育の重要性から、感染対策を考えながらその活動を止めることなく、また、さまざまな事業を展開してきております。

昨年4月から民法の改正により成人年齢が18歳に引き下げられ、成人式の在り方について検討してきました。第8波の感染拡大の中ではありましたが、小城市では1月8日に、これまで通り20歳になられる市民の方を対象に「二十歳の式典」と名称を変えて開催し、20歳のみなさんの節目に新たな門出をお祝いすることができました。

昨年のさまざまな教育課題に対して改めて再確認し大切にしたいことは、やはり「教育・保育は人なり」ということです。教育は「人格の完成を目指し、…心身ともに健康な人を育成する」を目的に、人として大切なもの(人格、人柄、人間性…)を育みながら、小城市教育委員会が目指す「城創伝心…人づくり」に、関係職員一人一人が力を合わせて、それぞれの組織がチームとして一丸なって、市民の皆様の理解と協力を得ながら、教育・保育活動や事業を進めていかなければならないと思っています。

「人づくり」のために、子どもたちや市民の皆様との繋がりを大切にして笑顔を与えられる仕事を全うし、多くの課題解決を目指していきたいと決意を新たにしたところです。

2023年1月8日 小城市二十歳の式典

2023年1月8日 小城市二十歳の式典
 

*2月(2023.2.24)教育長報告より*

令和5年に入って間もなく約2カ月が過ぎようとしており、令和4年度もいよいよ残り1カ月。まとめの時であり、そして新年度に繋ぐ時期でもあります。この繋ぎとステップアップの時期に「教育」における課題を整理し、新年度のスタートにスムーズに移行していきたいと思います。
2月5日には「第28回高田保馬博士をたたえる会」が3年ぶりに開催されました。高田保馬博士は、小城市三日月町に生を受けてその後、日本の社会学者・経済学者の第一人者として、また歌人として県内11校の校歌の作詞者として数々の業績を残された偉人です。その業績を顕彰会のみなさんが次世代に語り継ごうと、顕彰活動の一環として本会が開催されています。特に子どもたちの博士に学んだこと、その意見発表には博士の生き方、人に対する思いやりの心や優しさ、諦めない心など詳しく学んで知り、児童生徒自らの夢や志を持ち、その実現に向かってチャレンジしていく気持ちをしっかりと発表してくれました。とても頼もしく思いました。
今月小城市では、子どもたちや市民のみなさんの活躍した明るいニュースもありました。小中学生のスポーツ大会等での活躍や3年ぶりに3日間開催された郡市対抗県内一周駅伝大会では、3日連続の日間賞の小城市チームの完全優勝、11連覇を達成されました。小城市の選手ばかりでなく県内各チームの選手の力走は、多くの小城市民にとって明日への活力となる明るい話題となり、元気をもらいました。
 

2023年2月5日第28回高田保馬博士をたたえる会(ドゥイング三日月)
2023年2月5日 第28回高田保馬博士をたたえる会(ドゥイング三日月)

 

*3月(2023.3.28)教育長報告より*

新型コロナウイルス感染症の出現と脅威を感じた令和2年3月の「全国の学校一斉休校」から丸3年が経過しました。この3年間は、常に感染症拡大の波を何度も経験しながら命や健康を守る新しい生活様式を築き、さまざまな葛藤をしながらも工夫しながら教育活動を展開してきて、今年度の卒園式、卒業式、修了式も無事に終えることができました。特に今年度の小中学校の卒業式については、3年ぶりに一部地域の方々にご来賓として出席していただき、子どもたちの成長した姿を直接見ていただき、しっかりと対面できた式典が無事に挙行され本当に感動の式となりました。また、それぞれの現場では、日ごろから徹底した感染防止対策を取りながら、直接、子どもの教育・保育に熱心にご尽力いただいた多くの関係者のみなさんのご支援とご協力には、心より敬意と感謝を申し上げます。

また先日、第1回市議会定例会も終了し全議案の可決承認いただき、教育委員会としての課題も多くありますが令和5年度のスタートを迎えるばかりになりました。
年度末にあたり、人の別れと出会いの節目の時も迎えて、今年もやはり『希望へ』の春をイメージして多くの人の力を結集し、これからの難局を必ず乗り越えることができると信じて、心新たに新年度も取り組んでいきたいと思います。

2023年3月3日から3月5日まで 小城街道ひなまつり2023年3月19日 第28回小城少年少女合唱団定期発表会(ゆめぷらっと小城)

2023年3月3日〜3月5日 小城街道ひなまつり/2023年3月19日 第28回小城少年少女合唱団定期発表会(ゆめぷらっと小城)

盃状穴写真1盃状穴写真2

盃状穴……盃状穴とは岩石や石の構造物に彫られた盃状の穴のこと。自然石や石塔の周りに人工的に小さな穴が彫られたもので、全国各地で確認されている。子孫繁栄や安産祈願、魔除けなど民俗的なものともいわれているが、いつ頃何の目的で彫られたものかは、明確には分かっていない。

 

*4月(2023.4.27)教育長報告より*

新年度に入り、教育委員会も新体制でスタートして、間もなく1か月が過ぎようとしています。
新型コロナウイルス感染症の中での3年間は、常に感染症拡大の波を何度も経験しながら命や健康を守る新しい生活様式を築き、さまざまな葛藤をしながらも工夫しながら少しずつ以前のような教育活動が展開できるようになってきました。今後の対応もありますが、それぞれの現場では、日ごろから徹底した感染防止対策を取りながら直接、子どもの教育・保育に熱心にご尽力いただいた多くの関係者のみなさんのご支援とご協力には心より敬意と感謝を申し上げます。
さまざまな教育課題の解決のために改めて大切なことは、「教育・保育は、人なり」ということがやはり原点であると思っております。その「人なり」とは、子どもに対して確かな愛情を持つこと、教育・保育に対してひたむきな情熱を持つこと、人として誇りや使命感を持つこと、このような信念を持ちながら教育・保育に専念することの大切さを感じています。
私自身もこれまで同様に「人との出会い」や「人と人との関わり合い」を大切にして、「当事者意識・自分のこと」として考えることに心がけて、教育委員会の全職員とともにチーム一丸となって、子ども、保護者、地域のみなさんから信頼される仕事を進めていきます。
小城市教育委員会の基本目標『城創伝心』…「人づくり」のためにこれまでの経験、学習したことを活かしながら、一致団結して支え合い高め合うチームで取り組んでいきたいと思います。
映画「今日も明日も負け犬。」ポスター
映 画「今日も明日も負け犬。」「今日も明日も負け犬。ドキュメンタリー」
~16歳が書く一冊の本から始まった奇跡~
 ※起立性調節障害の女子高校生 監督率いる学生映画チームが送る奇跡の実話。
監督西山夏実の夢「自分の人生を映画化する」から全てが始まった。
「本書いてよ」 西山(当時16歳)はクラスメイトの小田(当時16歳)に言った。
緊急事態宣言下の3か月間、脚本の小田実里が映画の原作となる西山の人生を描いた本を執筆。本は即日完売。予想を上回る反響から映画化を決めた。
SNS で呼びかけ、監督、脚 本、キャスト、スタイリスト、AD、メイキングなど全てが学生の期間限定チームが結束された。
映画の作り方すら誰も知らないそんな「大人立ち入り禁止の撮影現場」が生まれた。
「コロナ渦」「学生」「初心者」「初対面」「闘病」さまざまな壁を乗り越え、1年かけて紡いだのが本映画である。
《今日も明日も負け犬。公式HPより抜粋》
 
※起立性調節障害(きりつせいちょうせつしょうがい)(orthostatic dysregulation, OD)は、起立時の不調を中心とする症状群。原因は十分に明らかにされていないが、血管迷走神経失神/神経調節失神の1型と考えられている。一般に良性であり、適切な治療や支援を行うことによって回復する。10歳から16歳に多く、日本の小学生の5%、中学生の約10%にみられ男女比は 1:1.5~2 と報告されている。概日リズムが5時間程度うしろにズレている事が多く、『宵っ張りの朝寝坊』になりやすい。症状としては、循環器系の障害として捉えられており、自覚症状としては立ちくらみ(血の気が引いて意識が遠のき、しゃがみ込みたくなる感じ、いわゆる[脳]貧血)が多くみられる。その他に、不眠 (睡眠障害)・意欲の低下/朝起きられない/不登校・(姿勢と関連のない)動悸・(動作時の)息切れ・心因性食思不振症・過敏性腸症候群 (腹痛)・緊張性頭痛・倦怠感(疲れ)など、人によりさまざまな症状が現れる。 《ウィキペディアより抜粋》
 

*5月(2023.5.25)教育長報告より*

新型コロナウイルス感染症も5月8日から5類に移行し、まだまだ心配な面はあるものの、今後の教育活動の更なる充実を改めて期待したいところです。
5月9日にはドゥイング三日月で、今年度新たに校長として就任された44名を含む県内小中学校の全231名の校長先生方が一堂に会して令和5年度佐賀県小中学校校長会研修会・定期総会が開催されましたが、その際に市町教育長協議会を代表してあいさつをする機会がありました。学校における教育課題は、学力向上を柱にしながら不登校対策やいじめ問題、特別支援教育の課題や部活動の在り方など、数々の大きな問題・課題を抱えています。その課題解決のためにも、大切にしていきたいキーワード2つについて、次の通り話をしました。
【一つ目が、『命と人権』。「この世のすべての人には、生まれたその瞬間から誰もがみな平等に一人の人として尊い命と尊い人権がある」ということ。しかし、残念ながら近年の社会の中では、それがないがしろにされている事案が多いことに心が痛むこと。二つ目が、昔から言われてきている言葉『教育は、人なり』。改めて原点に立ち戻り、まずは、教育者の前に人として、人間として、どうあるべきか。人柄、人間性が問われているときだということ。】
学校においてその舵取りをする校長先生には重責を担っていただくことになりますが、教育委員会としても学校を支えていきたいと思います。
 
 2023年5月21日 翔謡会35周年発表会(ゆめぷらっと小城)2023年5月21日 体育大会(小城中)
2023年5月21日 翔謡会35周年発表会(ゆめぷらっと小城)/2023年5月21日 体育大会(小城中学校)
 
 

*6月(2023.6.22)教育長報告より*

6月11日は、「小城市教育の日」~「フリー参観デー」として多くの地域の方々にも自由に学校へ足を運んでもらう日~という取組みが久しぶりに開催できました。参観の方法や時間の制限等ありましたが、授業日としてコロナ禍で学んだことを各学校において工夫しての参観日となり、多くの方の参観がありました。学校運営に参画していただく学校評議員会、学校運営協議会の開催もあり、地域の方々も多く学校に足を運んでいただくことができました。子どもたち、保護者、地域のみなさんの笑顔をたくさん見ることができました。子どもたちの学校での様子を多くの保護者、地域のみなさんに参観してもらえたことは、改めて開かれた学校として本当によかったと思います。
一学期も後半に入り、感染症等の心配もありつつも、これまでの経験・学習のもとに教育活動が展開されています。しかし、気候も変わって子どもたちも先生方もさまざまなストレスが溜まり疲れも出てくる時期でもあります。人の動きが活発になったことで学び合いや人と人との触れ合いも増え、良い面もあれば、さまざまな要因で人間関係にも変化していじめやけんかが起きたり、それがきっかけで笑顔が消えたり学校へ足が向かなくなったりすることもあります。特に目に見える変化がなく、SOSの見極めが難しく悩みを打ち明けられない子どもたちがいることも念頭に入れなければなりません。だからこそ、学校と家庭そして地域がしっかり連携し、子どものSOSを見逃さない気配り、目配り、心配りができる体制を構築しなければならないと改めて思います。
これまでに小学校では、緊急時の引き渡し訓練等も実施されました。今後は、大雨・台風・地震等における自然災害への備えなどの危機対応、そして教育施設内や通学路の安全点検や安全教育などを通して「命を守る教育」の充実を図っていく必要もあります。
2023年6月11日 小城市教育の日(岩松小学校)
2023年6月11日 小城市教育の日(岩松小学校)

 
  令和5年7月27日  
小城市教育長 大野 敬一郎
 

問い合わせ

小城市教育委員会 教育総務課 (東館2階)
〒845-8511 佐賀県小城市三日月町長神田2312番地2
電話番号:0952-37-6130 ファックス番号:0952-37-6167
メール:kyouikusoumu@city.ogi.lg.jp
 

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