SyncMOF㈱、三菱UFJ信託銀行㈱とMOFのCO2回収技術を活用した連携協定を締結しました
更新日:2024年7月 4日
小城市とSyncMOF株式会社(代表取締役 畠岡 潤一 氏)と三菱UFJ信託銀行株式会社(取締役社長 長島 巌 氏)は令和6年6月27日(木曜日)にMOF(モフ)のCO2回収技術を活用して地域経済の活性化と持続可能な社会の実現を目指す連携協定を締結しました。
今回の協定ではSyncMOF株式会社が開発したMOFという革新的な技術を用いて、大気中の二酸化炭素(CO2)や温泉水の排熱を吸着させ、吸着したCO2や熱エネルギーを活用した実証実験の実施及びこの実証実験を活かした事業フレームの構築を行い、農業・福祉・環境分野などでの地域の課題解決のための各種取組を実施し、地域経済の活性化と持続可能な脱炭素社会の実現を目指します。
※MOFは、金属有機構造体(Metal Organic Framework)のことで、気体・蒸気を吸着し、分離・貯蔵ができたり、気体の吸脱着により蓄熱・発熱が可能な粉体で、約10万種の粉体の性質を活かし、目的や使用環境に合わせて自由な成形ができるものです。このMOFを活用してアンモニアや水素など高密度で安全に貯蔵でき、気体や熱を移動させることもできるため、あらゆる課題の解決策となる可能性を秘めた素材として着目されています。
実証実験の内容
持続可能な社会の実現に向け温室効果ガスの削減は喫緊の課題です。この課題解決のためにはCO2の吸収や未利用エネルギーの活用による省エネの取組が不可欠です。
今回の実証実験では、大気中のCO2と温泉排熱の有効利用し、1.CO2供給による植物や農作物の促成栽培、2.CO2充填による炭酸泉生産、3.排熱利用による温水生産の3つの実証実験を行います。
- CO2供給による植物や農作物の促成栽培の実証実験では、大気から回収したCO2を農業分野で利用し、環境負荷を低減しつつ植物や農作物の収穫量増加や地域のCO2排出量の削減を目指します。
- CO2充填による炭酸泉生産の実証実験では、大気中から回収したCO2を温泉水に充填し炭酸泉を産み出すことで、市民の美容や健康増進の貢献を目指します。(※炭酸泉は、身体の表面から吸収された炭酸ガスが、毛細血管を拡張させ血流が増加し、血行や代謝の促進効果があると言われています。)
- 排熱利用による温水生産の実証実験では、余剰温泉水の排熱を再利用し、燃料費削減に貢献するとともに地域レベルでの熱エネルギーの循環システムを構築させるを目指します。
(クリックするとPDFファイル(134.7KB)が開き拡大して見ることができます。)
脱炭素関連ページ
小城市は2050年ゼロカーボンシティを目指し脱炭素の取組を進めています。
問い合わせ
小城市役所 環境課 (西館1階)〒845-8511 佐賀県小城市三日月町長神田2312番地2
電話番号:0952-37-6102 ファックス番号:0952-37-6160
メール:kankyou@city.ogi.lg.jp
※「用語解説」に関するご質問・ご要望は、Weblioへお問い合わせください。