小城市の文化財(無形民俗文化財)
更新日:2024年5月31日
小城市重要文化財
小城祇園の山挽行事(おぎぎおんのやまひきぎょうじ)
指定年月日:令和2年(2020年)2月27日
所在地:小城市小城町松尾 須賀神社、小城市小城町松尾字横町、小城町字上町・中町・下町地内(須賀神社及び横町区、上町区、中町区、下町区)
小城祇園の山挽行事は、須賀神社での祇園会の際に「ヤマ」や「山鉾」と呼ばれる挽山が巡行するもので、前夜祭(宵山)での浮立奉納と本祭での山挽からなります。
中世期に下総国から小城に下向した千葉氏が、旧暦6月15日の祇園会の際に祇園川沿いで山挽を行ったことが始まりとされています。江戸時代には南北に整備された上町・中町・下町の通りで小城藩主導の下、先山・跡山の2台で執り行われていました。一時中断した時期もありますが、明治期には須賀神社の氏子や上町・中町・下町の町民によって3台の挽山で再興されました。ツタやカズラを用いて毎年組み上げられる下町の山鉾は、山挽行事が始められた頃の製作技法を今に伝えていると考えられています。
他地域の祇園会とは様相を異にする独自の姿で今日まで伝承されてきた山挽行事には、本祭の山挽だけでなく、本祭前日までに行われる人形製作や資材奉納、山起し、前夜祭での横町の浮立奉納、当日の人形飾りや本祭後の山崩し等も含まれます。これらは小城を代表する貴重な民俗事例であり、現在、横町・上町・中町・下町の四町区によって小城町山鉾保存会が組織され山挽行事の保存・継承が図られています。現在は、7月の第四土曜日に前夜祭が、第四日曜日に本祭が行われています。
問い合わせ
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