小城市の文化財(典籍)
更新日:2024年5月30日
小城市重要文化財
伏見版七書(ふしみばんしちしょ)
指定年月日 :平成24年(2012年)3月22日
所在地:小城市立歴史資料館(小城市小城町158番地4)(Googleマップで表示)
学問を好んだ徳川家康は、小城市出身の僧で側近として仕え、足利学校庠主(しょうしゅ・校長のこと)であった閑室元佶(かんしつげんきつ・1548年〜1612年)に木活字10万個を与えました。元佶は、慶長4年(1599年)〜11年(1606年)にかけて書物を刊行しました。その中の一つが「伏見版七書」です。
「七書」とは、11世紀初頭の中国で、当時の代表的兵法書である下記の7種を選んで「七書」と称し、軍事学の基本的教典と定められたのに始まります。本書は合冊されており、『孫子(そんし)3巻』、『呉子(ごし)2巻』、『司馬法(しばほう)3巻』、『尉繚子(うつりょうし)5巻』、『三略(さんりゃく)3巻』、『六韜(りくとう)6巻』、『太宗問対(たいそうもんたい)3巻』を納め、全巻が揃っています。
本資料は、日本における出版文化史を知るうえで貴重であり、また、徳川家康と閑室元佶との関係や業績をうかがううえでも重要です。
問い合わせ
小城市教育委員会 文化課/梧竹記念館/歴史資料館〒845-0001 佐賀県小城市小城町158番地4(桜城館内)
電話番号:0952-73-8809/0952-71-1132(平日、土曜日、日曜日 8時30分から17時15分まで) ファックス番号:0952-71-1145
メール:bunka@city.ogi.lg.jp
※「用語解説」に関するご質問・ご要望は、Weblioへお問い合わせください。