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子宮頸がん予防ワクチン

更新日:2023年9月14日

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマ等、多くの病気の発生に関わっています。

子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の接種について

予防接種法に基づき、HPV感染症を防ぐワクチン(HPVワクチン)の定期予防接種を実施しています。対象者は無料で接種することができます。

対象者

小学6年から高校1年相当年齢の女子

厚生労働省作成リーフレット

※HPVワクチンは、平成25年6月から、積極的な勧奨を一時的に差し控えていましたが、令和3年11月に、専門家の評価により「HPVワクチンの積極的勧奨を差し控えている状態を終了させることが妥当」とされ、令和4年4月から、他の定期接種と同様に、個別の勧奨を行っています。

平成9年度〜平成18年度生まれの女性へ

子宮頸がん予防ワクチンの定期予防接種について、平成25年6月から令和3年11月までの間、国が積極的な勧奨を差し控えたことから、接種を受ける機会を逃し、未接種あるいは接種回数が不十分である人がいると考えられます。

接種機会を逃した次の対象者は、実施期間中の3年間、不足分の接種(1~3回)を無料で受けられるようになりました。なお、令和5年4月1日から9価ワクチンも公費で受けられるようになりました。

  • 対象者:平成9年度〜平成18年度生まれまで(誕生日が1997年4月2日〜2007年4月1日)の女性
  • 接種期間:令和4年4月から令和7年3月

接種を希望される方へ

接種を希望する場合は、厚生労働省のリーフレットを参考に効果と副反応を十分理解した上で接種してください。

接種場所:県内の医療機関

※小城市内で接種できる医療機関は「小城市年間健康カレンダー(PDFファイル:716.2KB)」で確認してください。
※県外での接種を希望される方は、「県外での定期予防接種を希望される方へ」のページへ

当日必要なもの

  • 母子健康手帳
  • 予診票

※予診票は、健康増進課または市内の医療機関にあります。

※13歳未満の方については、接種当日は、必ず保護者が同伴してください。

※16歳未満の方については、保護者の同意(予診票の表面)が必要となります。

※13歳以上16歳未満の方については、予診票に保護者の同意の署名(2か所)がある場合のみ、保護者の同伴は不要です。

接種スケジュール

  2価ワクチン(サーバリックス) 4価ワクチン(ガーダシル)・9価ワクチン(シルガード9)
一般的なスケジュール
  • 2回目:1回目から1か月後
  • 3回目:1回目から6か月後
  • 2回目:1回目から2か月後
  • 3回目:1回目から6か月後
上記方法ができない場合
  • 2回目:1回目から1か月以上
  • 3回目:1回目から5か月以上かつ2回目から2か月半以上
  • 2回目:1回目から1か月以上
  • 3回目:2回目から3か月以上

※ワクチンの種類により、接種間隔が異なります。どちらのワクチンを選択するは医療機関でよく相談し、希望する方を接種してください。

※1回目に接種したワクチンで2回目以降も接種をしてください。

※通常,全3回の接種の完了までには約6か月の期間がかかります。接種期間内に終わるよう,計画的に接種を進めましょう。

子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の効果と副反応について

サーバリックスおよびガーダシルは、子宮頸がんをおこしやすいタイプであるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。
シルガード9はHPV16型と18型に加え、31型、33型、45型、52型、58型のHPV感染を防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。
子宮頸がん予防ワクチンを導入することにより、子宮頸がんの前がん病変を予防する効果が示されています。また、接種が進んでいる一部の国では、まだ研究の段階ですが、子宮頸がんを予防する効果を示すデータも出てきています。
ただし、予防接種により、軽い副反応がみられることがあります。また、極めて稀ですが、重い副反応がおこることがあります。予防接種後にみられる反応としては、下記のとおりです。

発生頻度 2価ワクチン(サーバリックス) 4価ワクチン(ガーダシル) 9価ワクチン(シルガード9)
50%以上 疼痛、発赤、腫脹、疲労 疼痛 疼痛
10〜50%未満 掻痒(かゆみ)、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛など 紅斑、腫脹 腫脹、紅斑、頭痛
1〜10%未満 じんましん、めまい、発熱など 頭痛、そう痒感、発熱 浮動性めまい、悪心、下痢、そう痒感、発熱、疲労、内出血など
1%未満 知覚異常、感覚鈍麻、全身の脱力 下痢、腹痛、四肢痛、筋骨格硬直、硬結、出血、不快感、倦怠感など 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血、血腫、倦怠感、硬結など
頻度不明 四肢痛、失神、リンパ節症など 失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労など 感覚鈍麻、失神、四肢痛など

サーバリック添付文書(第14版)、ガーダシルガーダシル添付文書(第2版)、シルガード9添付文書(第1版)より改編

HPVワクチンに関する相談先一覧

ワクチン接種後に気になる症状が生じた際は、まずは、接種を受けた医師・かかりつけ医にご相談ください。

その他、下記の相談先を設置しています。

厚生労働省 相談窓口

HPVワクチンを含む予防接種、インフルエンザ、性感染症、その他感染症全般についての相談

  • 電話番号:0120-331-453
  • 受付時間:平日9時〜17時(土曜・日曜・祝日・年末年始は除く)

協力医療機関

子宮頸がん予防ワクチン接種後に生じた症状に係る協力医療機関ついて、下記リンクのとおり、厚生労働省が公表しておりますので、ご参照ください。
厚生労働省:ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関について
なお、佐賀県においては、下記の医療機関が選定されております。協力医療機関の受診については、接種を受けた医師又はかかりつけの医師にご相談ください。

  • 佐 賀 大 学 医 学 部 附 属 病 院 産科婦人科 T E L:0 9 5 2 - 3 4 - 2 3 1 9 

子宮頸がん検診について

子宮頸がん予防ワクチンで全ての子宮頸がんを予防できるわけではありません。早期発見・早期治療のために、ワクチン接種後も20歳を過ぎたら定期的に子宮頸がん検診を受診し、子宮頸がんに対する予防効果を高めることが大切です。

参考

厚労省ホームページ「ヒトパピローマウイルス感染症〜子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン」

問い合わせ

小城市役所 健康増進課 (西館1階)
〒845-8511 佐賀県小城市三日月町長神田2312番地2
電話番号:0952-37-6106 ファックス番号:0952-37-6162
メール:kenkouzoushin@city.ogi.lg.jp
 

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