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No.15 第53回小城多久地区中学校総合体育大会・子どもたちの最高の出番 ”部活動に期待すること” 【平成30年7月24日】

更新日:2020年3月 5日

野球の試合のようす   バスケッボール選手宣誓のようす

 

第53回小城多久地区中学校総合体育大会が7月21日から22日の二日間、猛暑、炎天下の下、小城市多久市の学校・社会体育施設(一部佐賀市)で開催されました。
今年の夏は、梅雨明け後、猛暑日が続き、この気候は、体育スポーツ活動にも大きく影響を及ぼす状況になったことで、子どもたちにとっても、指導者や保護者のみなさんにとっても大会当日ばかりではなく、大会までの練習や体調管理の調整に大変苦慮されたであろうと思います。
各会場において、そういう苦難を乗り越えて、チームワークを大切にするとともに、中学生らしくスポーツマンシップに則りフェアプレーの精神で、随所に子どもたち一人一人の輝く素晴らしい姿を見ることができ、感動の連続でした。
私は、改めてこの大会の主役である中学生の活躍に元気をもらいました。そして、日ごろから子どもたちの支えとして、これまで指導してくださった先生方や外部指導者のみなさん、大会の運営・役員の先生方や審判員のみなさん、補助員の生徒のみなさん、いつも温かく見守って応援をしていただいた家族のみなさん…この大会に関わっていただいた全てのみなさんに深く感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。

この地区大会を終え、県大会に進むチームは小城多久地区の代表として県大会、九州全国大会に向けての活躍を期待するとともに、残念ながらこの地区大会で一区切りついた三年生にとって、一・二年生の新チームヘのバトンタッチと、部活動で学んだことを生かしながら自らの進路に向けて次なるステージへチャレンジしてもらいたいと思います。

 

女子ソフトボール試合のようす   女子バレーボールの試合のようす

 

さて、この部活動のあり方について、近年さまざまな観点から数多く議論されています。
学校における部活動指導について、その今日的課題は、少子化による部活動の存続の問題や指導者の専門性の問題等、文化的部活動などを含め活動の多様化に伴い、生徒のニーズに応えるために専門でなくても、自信を持って部活動指導に当たることができるような学校の体制づくりが必要となっています。
学校職員は教育課程、つまり教科の学習指導に対しては専門ですが、部活動の種目等については必ずしも専門ではありません。つまり部活動は、教育課程外ではありますが、「教育課程との関連が図られるよう留意すること」となっているので、部活動そのものの専門知識や技術が無くても、生徒とともにあり、生徒の活動を把握し、「教育課程と関連を図り、学習意欲や責任感、連帯感の育成に資すること」が教職員の役割となっています。
学校職員における働き方改革を進めていく中においても、その役割については大いに期待したいところです。
上記の点が社会体育の指導者とは異なる、学校の部活動としての専門性を教職員が発揮できることといえます。当然、各学校における社会体育の指導者にも、生徒の活動に対しての協力と学校の部活動の果たす役割についてのご理解、ご支援をお願いするものでもあります。
これからの「生徒の自主的、自発的な参加により行われる部活動」においては、教職員も複数の職員で担当したり、生徒とともに研究したり、意欲を出して取り組んだりする姿を見せるとともに、外部指導者等、地域の指導者との連携を図っていくことで、少しでも部活動担当の負担等を含め多くの問題を解決する方向で取り組むことが大切であると思います。

最後に、私自身、改めて原点に立ち返り、部活動の目的を確認し、その部活動に期待したいことを下記に掲げます。

◇ 部活動の目的…部活動に期待すること

(1)≪学校教育の一環、人づくり≫
 学校教育の一環であり、部活動を通して人づくり(心身の健全な育成・好ましい生活習慣の確立等)を目指す。
(2)≪コミュニケーション能力≫
 異年齢との関わりの中で、友人関係の拡大と深化を図り、コミュニケーション能力を高める。
(3)≪健康体力≫
 体力の向上や健康の保持・増進を図る。
(4)≪生涯教育・生涯学習≫
 スポーツ、文化活動に興味・関心を持たせ、生涯にわたって、運動文化・芸術文化に親しむ基盤づくりを図る。
(5)≪成功体験と達成感、自己肯定感≫
 より高い水準の技能や記録に挑戦させる中で、スポーツ、文化活動の楽しみや喜びを感じさせ、より豊かな学校生活を経験させる。

 

女子バスケッボール試合のようす   男子サッカーボール試合のようす

 

今も昔も、部活動は子どもの成長には大きく寄与しています。その部活動の果たす役割と期待は、今後も大きいものがあり、決してブラックな部活動にしてはいけないと思います。
今後も引き続き、子どもたちや指導者にとって適正な部活動になるように学校、家庭、地域がしっかり連携し、相互に理解し合い、支援体制が確立できるように、小城市教育委員会としても力を注ぎたいと思います。ご理解、ご協力をどうぞよろしくお願いします。


平成30年7月24日
小城市教育長 大野 敬一郎

問い合わせ

小城市教育委員会 教育総務課 (東館2階)
〒845-8511 佐賀県小城市三日月町長神田2312番地2
電話番号:0952-37-6130 ファックス番号:0952-37-6167
メール:kyouikusoumu@city.ogi.lg.jp
 

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