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No.21「2020年この半年を振り返る」~定例教育委員会教育長報告より~【令和2年7月1日】

更新日:2020年7月 3日

小城市教育委員会では、毎月第4木曜日に定例会を開催しています。(特別な事由がある場合は、変更もあります) その会議の冒頭に教育長報告がありますが、その際に私の所感も含めて、その月の事業や状況を報告しています。
2020年、令和2年がスタートして半年がたった今、これまでを振り返るとともに、改めて、私自身、今後の小城市の教育行政における方向性を見出していきたいと思いましたので、この半年6回の報告書の一部、前文のみをご紹介させていただきます。

*1月(2020年1月23日)教育長報告より*

2020年、令和2年、希望の新しい年がスタートしました。
〇2020/R2東京オリンピック・パラリンピックイヤー(人類の平和の祭典、世界中から)
→国際化、スポーツ、文化、芸術、伝統、歴史、人権…
〇「城創伝心」…小城の歴史と伝統を受け継ぐ、新しい文化を創造する 人づくりの年へ。
「人が環境をつくり、そして環境は人をつくる。」
その環境次第で人は大きく左右されます。 常に人と一番近いところで仕事をしている「教育委員会」は…「教育の環境づくり」を目指すために
(1) 情報の共有と連携の強化を図り、「ワンチーム」となること
(2) さまざまな情報の収集と「発想の転換、創意工夫、知恵の結集」に心がけていきたいと思います。
そして私自身、「教育の環境づくり」のため、人・もの・時間~特に人的環境・物的環境・時間(プラン、スピード、タイミング)~を視点に入れ、考えながら仕事をしていきたいと思います。

2020.01.11社会を明るくする運動
2020.1.11 社会を明るくする運動作文発表会

*2月(2020年2月27日)教育長報告より*

令和2年を迎えて約2カ月が過ぎようとしており、平成31年度(令和元年度)もいよいよあと1カ月、まとめの時を迎え、新年度につなぐ時期になりました。
このような中、この1か月は、毎日、命や健康を脅かす事案として新型コロナウィルス感染症に関するニュースが大々的に取り上げられ、不安な日々が続いております。今後、諸行事の開催やこの事案に伴ういじめや差別、偏見なども心配されますが、この機会を通して、このような感染症の適切な対応や人権教育を徹底することも大切であると思います。
暗いニュースが多い中、小城市では明るいニュースもありました。先日の郡市対抗県内一周駅伝での小城市チーム優勝、8連覇や小城市の子どもたち、先生方の活躍など、明るい話題で明日への活力や元気をもらうことができました。

*≪2020年2月5日≫第8回じんけんふれあいセミナー講演より
『未来へ乾杯』~今、大人の役割、子どもの幸せを願って~ 吉木知也校長(佐賀女子高校)
人権を大切にするとは、自分の命、他人の命を大切にすること
今の世の中いやな事件も多いが、人間ってやっぱり素晴らしいことを伝えたい。
人間は面白い生き物、生きることは実に楽しいことを子どもたちに感じさせたい。
そのために…
→夢を持とう!夢を追いかけよう!
〇〇になりたい。〇〇のように大人になりたい。
→根のわかる・根になれる根っこになろう!…花枝幹根
→心豊かになろう!五感を大切に
数多くの感動体験を。感動するために感性を磨こう。

2020.02.02高田保馬博士
2020年2月2日(ドゥイング三日月) 第25回高田保馬博士をたたえる会

*3月(2020年3月26日)教育長報告より*

3月に入っても、命や健康を脅かす事案として新型コロナウィルス感染症は衰えることもなく、今や世界中の人々を不安にしています。「全国一斉の学校休校」その対応については、発想の転換、知恵の結集、創意工夫…を駆使する危機対応になりました。本来なら、すっかり春の陽気となり過ごしやすい季節になり、別れと出会いの節目の時を迎え希望の時であるはずの時期に、いまだに不安な日々が続いております。その中でも、規模縮小された卒園式、卒業式が無事に挙行され、年度の修了式も終えたことは、関係者のご尽力に大変感謝しています。第1回市議会定例会も先日終了し、課題も山積していますが、大きな困難はまだ消えることなく、いよいよ令和2年度スタートを迎えるばかりになりました。しかし、この難局は、多くの人たちにとって、いずれ必ず生かされるものと信じて新しい年度も取り組んでいきたいと思います。

2020.03.22小城公園
小城公園のさくら

2020.03胡蝶蘭
教育長室の胡蝶蘭

*4月(2020年4月23日)教育長報告より*

新年度に入り、教育委員会も新体制でスタートして、3週間が経過しました。
今年の春は、新型コロナウィルス感染症の対応において、昨年度末から学校休校の中、新年度を迎えました。昨年5月に新しい令和の時代に入っても、想定を超える自然災害や思いもよらぬ新型コロナウィルスなど、子どもたちや私たちを取り巻く環境の厳しさや激しく複雑に変化する社会の中であっても、やはり「教育」の果たす役割と担うものは、非常に大きいものがあります。この難局に際して、今、改めて「教育」が試されているときであることを念頭に入れて、取り組んでいきたいと思います。
教育委員会の一人ひとりが、互いに会話したり、声を掛け合いながら、発想を変えたり、知恵を出し合い工夫しながら、課題に立ち向っていきたいと思います。そのためにも「報告・連絡・相談」できる風通しの良い職場、「ワンチーム」を目指します。
私自身も、「当事者意識・自分のこと」として考え、課題解決を目指し、子ども、保護者、地域から信頼される仕事を行いたいと思います。

『見直し、見通し』…「発想の転換、知恵の結集、創意工夫」
『こんな時だからこそ…、今できることは…』

2020.4黒板アート
黒板アート(小城町内4小学校新入生へ)
西九州大学1年生(桜岡小、小城中卒)
古賀百葉さん(NPO法人天山ものづくり塾)

*5月(2020年5月28日)教育長報告より*

この5月は、気候もよく、小城の自然に目を向ければ、心地良い風と若葉の緑が目立つ爽やかな過ごしやすい季節になりました。令和がスタートして、ちょうど1年が過ぎました。
このようなよい季節でも、相変わらず新型コロナウィルス感染症に対しての不安な状況は続いています。それでも、4月21日から23日間の臨時休校していた小中学校が、5月14日から再開し、子どもたちの登下校する姿が見ることができ、やはり日常の光景がとても新鮮でありがたく思いました。しかし、一方では、全国の中学校・高校総体、高校野球、全国吹奏楽・合唱大会等や佐賀県中体連総体も中止の発表があり、子どもたちが目標にしてきたスポーツ、文化の活動の大きな成果発表の場が閉ざされたことは、主役である生徒たちのことを考えるとかける言葉も見つかりません。判断を迫られる関係者にとっては、命を守るための苦渋の決断であり、本当に辛い発表であり、生徒自身はもちろん、指導者、家族、多くの方のことを考えると、本当に心が痛みます。そのような中、「できる限りの救済措置を!」の声があがり、代替えの大会等が準備されていますが、少なくともできる限りの教育的な活動を実施することによって、新たなステージへ目標掲げて進んでいく力を与えるものと期待をしています。この難局を乗り越えることで子どもたちの成長につながることを願うとともに、あらゆる教育の場面で「生きぬく力」を育むことができればと思います。

婦人会よりマスク1

婦人会よりマスク2
2020年4月30日 地域婦人会よりマスク寄贈(小学校新入生414名へ)

*6月(2020年6月25日) 教育長報告より*

6月11日、九州北部は例年よりやや遅く梅雨入りしました。
6月13日からは中止になった県高校総体などの代わりの大会、SSP杯が13日開幕し、練習を重ねてきた高校生がそれぞれの思いを胸に競技に臨む姿を見ることができました。このSSP杯には31の競技に42校が参加し、8月2日まで開かれます。室内競技など密になりやすい環境の場合は無観客とするなど感染防止対策をとり、「試合(の機会を)作ってくださったので精一杯やろうと思います。思い出に残る大会にしたい。」という生徒の声もあがり、多くの関係者に感謝するところです。(佐賀県、佐賀新聞社、サガテレビ、サッカー協会、県内のケーブルテレビなどの協力で生配信)
5/14に学校が再開し感染予防対策を取りながらの教育活動には、やはり行動が制限されること、学び合いや人と人との触れ合いが思うようにできず、やや子どもも、先生方もストレスが溜まり、疲れも出てくることが予想されます。そのような環境で人間関係にも変化して、いじめやけんかが起きたり、それがきっかけで笑顔が消えたり、学校へ足が向かなくなったりすることもあります。または、目に見える変化がなくSOSの見極めが難しく悩みを打ち明けられない子どもたちがいることも常に念頭に入れなければなりません。だからこそ、学校と家庭がしっかり連携し、子どものSOSを見逃さない気配り、目配り、心配りができる体制を構築しなければならないと改めて思います。
今後については、コロナウィルス感染症という病気とともに向き合うとともに、台風・大雨・地震等における自然災害への備えなどの危機対応、そして教育施設内や通学路の安全点検や安全教育などを通して、「命を守る教育」の推進にも力点を置かなければならないと思います。

2020.06.18三日月小2
2020.06.18三日月小3
2020年6月18日(三日月小学校) 
文教厚生常任委員会学校視察
情報教育/ICT支援員の役割

令和2年7月1日

小城市教育長 大野敬一郎

問い合わせ

小城市教育委員会 教育総務課 (東館2階)
〒845-8511 佐賀県小城市三日月町長神田2312番地2
電話番号:0952-37-6130 ファックス番号:0952-37-6167
メール:kyouikusoumu@city.ogi.lg.jp
 

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